第18章 本当のバトル開始 (完)

 

 

結局、情報商材販売会社で働いたのは7日間でした。

 

とても面白かったです。

 

あっさりと辞められたのもよかった。

 

あっさりといっても、実際にはひと悶着ありました。

 

 

 

ヨシコ社長から「出社しなくていい」と言われたので、私はこれ幸いとお昼寝&バレエ&ヨガ生活に戻りました。

 

これこれ!生き返るぅ~

 

私には毎日通勤なんて無理です。

 

好きな時に好きなことをして、のんびり暮らすのが合っています。

 

 

 

海外セミナーの手配や人材採用など、やりかけの仕事が残っていたので、ヨシコ社長とその後もメッセンジャーでやりとりをしました。

 

すると、ヨシコ社長が「ショックですか?7日分のお給料を日割りで支払いますので振込先を教えて下さい」とメッセを送ってきました。

 

ショック???

 

なにが???

 

クビになったこと???

 

 

 

ワハハハハ!

 

「ショック」というのが、「驚いて衝撃を受けた」という意味ならYESです。

 

そこまで幼稚な思考回路がショックですよ!

 

 

 

バカだとは思っていましたが、ヨシコ社長、労働基準法を知らないんですか?

 

試用期間といえども、「アンタはクビ!」って言って、「はい、そうですか」とはならないんですよ。

 

そんな事も知らないで法人化したことが衝撃です。

 

 

 

そういえばヨシコ社長は、会社組織に就職したことは一度もないんでしたっけ。。。

 

しかたありません。

 

私がここで教えといてあげましょう。(おせっかい)

 

 

元CAさんも入社することだし。

 

私は労働基準監督署に行き、指導の申請手続きをとりました。

 

 

 

バーカ、バーカ!(笑)

 

労働基準書の監督官も、ヨシコ社長のあまりの知識のなさとブラック企業まがいのズサンな体制にあきれ果てていました。

 

労働基準監督署からの指導対象になると、助成金がもらえなくなるなど不利なことが多いです。

 

 

 

辞めるのは大歓迎だが、ヨシコ社長の好き放題にはさせません。

 

たまごサンドとコーヒー牛乳を毎日買いに行かされた分はオトシマエつけてもらいます。

 

中学校時代、私は優等生でしたが、陰で不良を操っていましたからね(笑)

 

 

 

税務署にも行って、脱税書類も提出してあげることにしましょう。

 

利益を吸い上げるトンネル会社になっているヒモ男ケイスケ氏の会社も一網打尽にしてやります。

 

早速、税務署職員をしている友だちに聞いてみました。

 

 

 

すると、有益なアドバイスをくれました。

 

「それタレコミするの、もうちょい待てや。税務署は今、個人の確定申告の後処理で忙しい時期だ。それが終わると7月10日に人事異動がある。担当が落ち着いてからがいい」

 

ほーーー、なるほど。そうなのね。

 

やはり、人脈は大事です。

 

人を大切にしない会社は滅びますよ、ヨシコ社長。

 

 

 

税務署職員の友人はさらに言いました。

 

「それに、その女社長とヒモ男がハワイに1ヶ月行く費用を経費計上するんだったら、旅行の後にタレコミした方が、証拠もそろうんじゃないか?」

 

さすがだわ!いいアドバイスありがとう。

 

その後、タイ料理を食べながら、具体的なタレコミ方法やいろいろな情報を教えてもらいました。

 

ワハハハ、メシウマです!

 

 

 

私は、ヨシコ社長とケイスケ氏に、労働基準書と税務署に告発することを伝えました。

 

あわてふためいたヨシコ社長はケイスケ氏に相談したようです。

 

バカップルは「7日分の給料は払わない!」と言ってきました。

 

 

 

はぁ?頭ダイジョウブですか?

 

 

 

そんなことが法治国家で通るわけがありません。

 

ヨシコ社長は未払い賃金の件で労働基準監督署から呼び出されました。

 

アタリマエです。

 

バカップルは弁護士を雇い、示談を申し入れてきましたが、私は応じませんでした。

 

 

 

私は、ハシタ金の示談金なんか要りません。

 

ヨシコ社長にコンプライアンス(法的遵守)を教えたいだけです。

 

「昆布ライス」とか言ってるようじゃ、会社経営はできません。

 

 

 

ヨシコちゃん、アナタのためよ。

 

そして、お客様や従業員たちのため。

 

脱税したり、人を粗末にしたりする会社は、100%潰れます。

 

 

 

ちょっと胸が痛むのは、私がクビになったことを知らないお客様や取引先が連絡をくれることです。

 

私はクビになったことは告げず、あたりさわりのない返事をしておきました。

 

そして、心の中でつぶやきました。

 

 

 

待っててください。

 

私がもっといいサービスを立ち上げますから。

 

海外セミナーもやりますから、その時は一緒に楽しみましょう。

 

 

 

あんなヨシコちゃんでも5000万円も稼げるくらいですから、私なら1億くらい楽勝です。

 

7日間でだいたいのことはわかりました。

 

私なら、ヨシコ社長を反面教師にして、もっといいものが作れます。

 

 

 

これが、私がネットビジネスを始めることになったいきさつです。

 

初日に20万円、4か月目からは安定して月100万円以上の収入を達成しています。

 

総収入は10か月で1000万円をこえ、今は年商3000万円が見えています。

 

 

それもこれも、ヨシコちゃんのおかげです。

 

ヨシコちゃんに出会えたから、今があります。

 

もし、ヨシコ社長がいい人だったら、今の私はありません。

 

 

だから、ヨシコ社長には感謝の気持ちしかありません。

 

未払いのお給料も、労働基準監督署の指導によりキッチリ頂きましたしね(笑)

 

(完)

 

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につづく。。。

 

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